10/10/2013

祖母とのお別れ

話は前後するけれど、
6月に、20年生きた愛猫と別れたばかりだというのに、
その約2ヵ月後の8月末、祖母とお別れをすることになった。

猫ごときで、と言われようが関係なく、
6月に一時帰国して愛猫とお別れをしたとき、
祖母はまだ元気な姿を見せてくれていた。
愛猫を撫でて「ありがとうね」って言っていた。

心臓の機能が落ちていて、入退院を繰り返していたけど、
減塩の食生活に気をつけて、
無理せず暮らしていれば、まだまだ元気だと思ってた。
祖母は一人暮らしだったので、近くに住む叔父叔母がよく様子を見てくれたり、
両親も時々顔を見せに行ったり、
私も帰国する度に必ず遊びに行っては、おばあちゃんと他愛のない話をした。

好き嫌いが激しくて、肉食で、病院の食事は殆ど食べず、
長年、嫁姑問題で超犬猿の仲だった母親はお見舞いの度に辟易していた。
お互い歳を取って、だんだんと丸くなってはきてたけど、
でも、本当に2人は仲が悪かったなあ。

夜中に電話があって、翌日の乗り継ぎ便で急遽帰国。
夜中の電話ってのは心臓に悪い。
お通夜にも間に合わず、もちろん生きた顔には会えなかったけど、
最期にお別れが出来た。
綺麗にお化粧されて素敵な着物姿だった。

遠くに住んでると、こういう時が一番堪える。
精神的にも体力的にも経済的にも時間も。
加えて飛行機嫌いは、更に神経が削られる。
マレーシアはまだ近いけどそう思うのに、
欧米や南米、アフリカなどに住んでる人はもっともっと堪えるだろうな。

お葬式は勿論悲しいのだけど、
87歳という長寿だったから、なんとなく穏やかに事が進んだ。
「もう十分。早く死にたい。早くお父さんのところに行きたい」
晩年は、事ある毎によくそう言ってたなあ。

もっと色々教えてもらいたかったな。
今頃、庭の柿の木に実が生っているんだろうな。
干し柿の作り方教えてもらってたら良かったな。

おばあちゃん、長い間お疲れ様でした。
今まで本当にどうもありがとう。
無事におじいちゃんに会えたかなあ。

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