話は前後するけれど、
6月に、20年生きた愛猫と別れたばかりだというのに、
その約2ヵ月後の8月末、祖母とお別れをすることになった。
猫ごときで、と言われようが関係なく、
6月に一時帰国して愛猫とお別れをしたとき、
祖母はまだ元気な姿を見せてくれていた。
愛猫を撫でて「ありがとうね」って言っていた。
心臓の機能が落ちていて、入退院を繰り返していたけど、
減塩の食生活に気をつけて、
無理せず暮らしていれば、まだまだ元気だと思ってた。
祖母は一人暮らしだったので、近くに住む叔父叔母がよく様子を見てくれたり、
両親も時々顔を見せに行ったり、
私も帰国する度に必ず遊びに行っては、おばあちゃんと他愛のない話をした。
好き嫌いが激しくて、肉食で、病院の食事は殆ど食べず、
長年、嫁姑問題で超犬猿の仲だった母親はお見舞いの度に辟易していた。
お互い歳を取って、だんだんと丸くなってはきてたけど、
でも、本当に2人は仲が悪かったなあ。
夜中に電話があって、翌日の乗り継ぎ便で急遽帰国。
夜中の電話ってのは心臓に悪い。
お通夜にも間に合わず、もちろん生きた顔には会えなかったけど、
最期にお別れが出来た。
綺麗にお化粧されて素敵な着物姿だった。
遠くに住んでると、こういう時が一番堪える。
精神的にも体力的にも経済的にも時間も。
加えて飛行機嫌いは、更に神経が削られる。
マレーシアはまだ近いけどそう思うのに、
欧米や南米、アフリカなどに住んでる人はもっともっと堪えるだろうな。
お葬式は勿論悲しいのだけど、
87歳という長寿だったから、なんとなく穏やかに事が進んだ。
「もう十分。早く死にたい。早くお父さんのところに行きたい」
晩年は、事ある毎によくそう言ってたなあ。
もっと色々教えてもらいたかったな。
今頃、庭の柿の木に実が生っているんだろうな。
干し柿の作り方教えてもらってたら良かったな。
おばあちゃん、長い間お疲れ様でした。
今まで本当にどうもありがとう。
無事におじいちゃんに会えたかなあ。
No comments:
Post a Comment