12/12/2012

入院8日目 退院 高額療養費について

昨夜は遅くまで寝付けず、読書でやり過ごしていたため、
ようやく寝付いたと思ったら朝が来て、看護師さんに起こされる。

退院は10時迄にしなければならず、
朝食を完食したら、いそいそと身支度をする。
なかなかの荷物となる。

お世話になった看護師長さんや看護師さんや助手さん達、
入院中に知り合いになった同じガン友の方々に御挨拶して、
母親が迎えに来る前に会計を済ませるべく、入院病棟から外来へ。

そこで、驚きの事実を知った。

1か月の医療費の一部負担金が高額となる場合、
一定の自己負担限度額を超えた分が助成されるという「高額療養費制度」。

先に会社なり役所に申請しておくと、「限度額適用認定証」が交付され、
それを病院に提出しておけば、外来でも自己負担限度額までの支払いとなる。

私も入院前に交付してもらい、病院に提出済みだったので、
自己負担額+α(食事代など)と思っていたら、

な、な、なんと!請求額は想像してた額の倍!

げげげ。手持ちが足りない!
で、でも、なんで!?

確認すると、請求書が2枚ある。
すぐに嫌な予感がした。
もしや…。
会計スタッフにそれとなく聞いてみると、予感は的中。

入院退院が月をまたぐと、この恩恵に引っ掛からないというパターンであった。
なんということ!まさに、お役所的制度!

私の入院期間は、1128日~125日の8日間。
入院費の計算は日毎らしく、
それぞれ11月分と12月分として請求書が2枚あった。

各月、自己負担限度額の上限まで請求されていて、それが2か月分。
もし、121日~128日の8日間の入院だったら、
1か月分の自己負担限度額だけで済んだということ。

ひょえ~。
数日待ってから、月初に入院手術すれば良かったって話じゃないか。
くそ~っ誰も教えてくれなかったよ!

制度概要を再度熟読してみると、
きちんと「1か月の~」、「1か月毎の~」、と漏れなく書かれている。

病院側も、高額療養費制度の存在については知らせるけども、
「月初に入院手術したほうがお得ですよ」なんて、
儲からないから絶対教えてくれない。
そんな事教えたら、月末の手術件数減るよね。
いや、実際少ないんじゃないかな?

この制度のお陰で、医療費が随分抑えられているのは、
重々承知で、ありがたい事なんだけど、
入院手術の内容は変わらないのに、入院日と退院日が月をまたぐってだけで、
請求額が倍近く違うとは、なんとも柔軟性の無い、おかしな制度!

ただでさえ、海外渡航、結婚式、義家族旅行にスカスカなのに。
差額で航空券買えたのにな…。ヒドイ…。

両親が数年前まで、私のためにガン保険を掛けてくれていたそうなんだけど、
ガンはまだ大丈夫だろうという考えと、ちょうど結婚話も出始めた頃だったから、
保険を見直した時に、思い切って解約したんだそうな!
なんてことを…。
まーいつまでも親に頼ってるわけにもいかず、仕方ないけど。残念極まりない。

まさかこの歳でガンになるとはね。

せめてもの救いは、かろうじて加入してた医療保険。
入院も手術も保障されるようで、今回の分は何とかカバーできそう。
だけど、これから長期戦だとつらいな。

でも、今回の事で2つの知識が身に付いた。

「入院手術は月末にするな(緊急を除く)」
「ガン保険は入るべし」

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