1/22/2013

アルジェリアの事件

エンジニアとして第一線の地でご活躍されていた犠牲者の方々の無念さを思うと、
胸が締め付けられる思いになる。

私が以前勤めていた組織も、世界中に事務所を構え、
中には危険で生活環境が苛酷な国や地域もあった。
お世話になった上司や同僚たちが、今も各地に駐在してる。
今回の事件は、とてもじゃないけど他人事には考えられない。

内戦が続く隣国マリに、フランスが軍事介入して空爆を開始するにあたって、
アルジェリアが自国空域の使用をフランスに認めた。

マリ北部では、イスラム武装勢力が活発に動いていたのは明らかで、
アルジェリアにも飛び火する可能性は予見できなかったんだろうか。
大使館はもっと早くに退避命令を出すことはできなかったのかな。
危険な地域であればある程、慎重になるんじゃないのかな。

人命優先か、テロ対策優先か、議論になってるけど、
長年テロと戦っているアルジェリアにとって、
テロリストの交渉を飲めば、それはテロを容認して同じ事を繰り返すのと同義。
でも、日本人の感覚では、素直に同意できないから苦しい。

アルジェリアという国の事は殆ど何も知らない。
事件後、アルジェリアに関係の深い日本人のブログなんかを読んでみると、
「アルジェリア=恐ろしい国」 「イスラム教徒=恐ろしい人たち」
こんな図式にだけはしないで欲しい、誤解しないで欲しい、と書かれていた。

アルジェリアの一般市民は私たちと同じ普通の人たちであって、
世界中にいるイスラム教徒たちも、ごく普通の人たち。

私にもイスラム教徒の友人がたくさんいるけど、
みんな平和主義で、のほほんとしてる人たちばかり。
まぁ国民性も大きく影響してるだろうけど。

「イスラム=テロリスト」なんていうイメージが、
私たち日本人には、時に先行してしまってる感もあって残念に思う事がある。
今回の事件で、そんなイメージを更に加速させてしまっただろうな。

色んな思いが駆け巡る。
本当に悲しい。

犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。
不明者の方々がどうか無事でありますように。

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