11/16/2012

地元で初診

地元の総合病院で初診。
年季の入った建物で、ちょっとテンション下がったけど仕方が無い。

マレーシアから持ってきたレターと組織標本を渡すと、
あまり待たされることもなく、すんなり呼ばれた。

先生も想像通り、経験豊かで優しそうな印象だけど、
相当数の患者を抱えてる先生にとっては、
私もそのうちのone of 患者s なわけで、まだ少し距離感がある。
でもそれは大きな問題とはならないと思うし、とりあえず信頼出来そうな印象。

まずは触診だけやった後に、
「リンパへの転移は無いね、しこりは思ったよりも小さいね。」と言われた。
理由なくホッとする。

目の前の先生に、余所の病院や先生の治療法について質問するのは、
だいぶ気を遣ったけど、遠慮してる場合じゃないので、
気になってた切らずに治療するピンポイント放射線へのご意見を聞いてみた。

「陽子線治療については、私もメンバーのひとりだけど、乳ガンにはまだ適応していない。
四次元ピンポイント放射線?それは知らない。どこ?
あるとしても、まだ確信もないよ。コレも多いし…。(と言いながら、眉を指で何度かなぞる)
乳ガンは(再発も転移もあり得るから)全身病だからね、切れるなら切った方が良いよ。」

眉をなぞるのは、「眉つば」って意味か?
まあ、切らないで治すという考えは、特に抵抗も無く、そこですんなり頭から消えた。
だんだん腹が据わってきた。

受精卵凍結は、事情を話すとガンの詳細を先に調べてくれることなった。
術後に放射線治療をすることになったとしても、子宮や卵巣には影響ないと言われた。
そして、たとえ抗ガン剤治療が必要という結果になったとしても、
妊娠出産を先に終えて、それから抗ガン剤を開始するというのもあるそう。
ガンに追われる前に、全て急がないといけないと思ってたから、これには驚き。
でも、これはあくまで、現段階の話であって、今後は分からないと思う。
ただ、保険として凍結していると、精神的に安心が得られるのは間違いない。
まずは敵の性格が分かってから。

その後は検査検査。
尿検査、血液検査、心電図、肺活量検査、胸部レントゲン、マンモグラフィ、超音波検査。
今日のマンモは相当痛かった…。圧縮しすぎ。

年季の入った建物だけど、キビキビ働くスタッフを見ていたら気持ちが良かった。
妄想族の私は、もし医療関係の仕事をするなら、
私は検査技師がいいなーなどと妄想に耽る。
試験管に入った何かを振ったり、顕微鏡で覗いたり、あくまで対物。
情緒不安定で、感情の起伏が激しい私には、
対人、しかもケアする立場の看護師は絶対無理。
なんて妄想しながら、サクサク検査は進む。

結果もあっという間に出て、ガン以外健康そのもの。
ただ、組織標本の病理結果がまだ出ない。
マレーシアではガンと判定されたけど、確認のため、再度病理検査をするとのこと。

「ガンじゃなかったりしてね。まぁでも、しこりあるしね。」と先生。
これでガンじゃなかったら、あまりにもブラックジョーク過ぎる。

なんとなく、私はここで手術するだろうな、と感じている。

来週にMRICTを撮って、敵の拡がり具合を確認予定。

No comments:

Post a Comment