11/04/2012

どうやら敵は手強いようだ

勢いで結婚式もすることになった一時帰国まで、あと2週間。
そろそろ、準備に取り掛からないといけないのに、
嬉しい楽しいはずの一時帰国なのに、
帰国後、病院直行になってしまった。

ここで手術を受けるか、帰国後日本で受けるか葛藤した。
ここなら、待たずに今週にでも受けられる。
先生も信頼できるし、設備も問題ない。

でも、日本で受けることに決めた。

英語力の不安もあるし、保険のことも頭が痛い。
精神的にもつらい時期は、日本でゆっくり治療に専念したい。
相方とはしばらく離れるけど、彼もそれを望んでる。

でも一番の理由は、
自分のガンをよく知って、どの治療法が有効なのか、
自分で決めなければいけないと知ったから。
それには、やっぱり日本で情報収集したい。

ここの先生には、乳房温存でガン摘出が可能と言われた。
同時にリンパ節転移の有無を調べ、その後の病理検査の結果で、
放射線治療かホルモン療法か抗がん剤か、はたまたそれらを併用かというところ。

情報収集していると、切らないで治す治療法というのを見つけた。
四次元ピンポイント放射線療法と、ラジオ波焼灼療法というもので、
それぞれ、特殊な放射線で焼ききる、ラジオ波というやつで焼ききるというもの。

切らずに済むなら、どんなものかやはり知りたい。
自分の現状と共に、無料相談を受け付けている東京のとある先生に伺ってみたら、
「粘液ガンはおとなしいガンだが、大きく切り取らないと局所再発しやすい」とのこと。
それは全摘という意味か…。
再発しやすいって…。

どうやら、手術で摘出は避けられなさそう。
でも手術したとしても、それで終わりじゃなくて、そこからがスタートみたい。
リンパ節への転移がもし認められたら、更に話は厄介になるらしい。

知らぬが仏とも言うけど、
どの治療法を選択するかによって、確実に今後の私の将来が変わる。

日経メディカルオンラインに、今年の乳癌学会について記載があった。
今年の開催会長が、ちょうど私の帰国後の主治医になるであろう先生だった。
「どの患者にも一律の治療を施す時代は終わった」と書かれている。

それだけガンが多様で、治療法が多様化してるってことか。
近年飛躍的に乳腺外科があちこち設置されて、
わずか数年前には考えられなかったくらい、新薬や新技術が開発されて、
患者自身が声を上げて、多くのネットワークがあって、乳ガンは身近になってきた。

喜ぶべきなんだろうけど、喜べないよ…。
ガンになんてなりたくなかったよ。

でも、もう開き直って、治療してくしかない。
いくら泣いても、状況は変わらない。
無治療という選択もあるらしいけど、そこまで覚悟は座ってない。
ならば、闘うしかない。

帰国して15日には、初診の予約が入ってる。
そして27日には、手術の仮予約が既に入ってる。

そのまま手術となるのか、それとも代替治療を選択するのか、
手術の前に、先生に聞きたい事が山ほどある。
冷静に判断できるように、今からまとめておこうと思う。

昨夜からずっとこんな調子で、殆ど一睡もしなかった。
今日は日中出かける予定だったのに、ウダウダで出掛けず終い。
情緒も不安定気味で、相方に八つ当たり。

夕食は相方が作ってくれた。
トマトとソーセージのチャーハンとお味噌汁。
お味噌汁の具が、トマトとキュウリとレタス。
斬新過ぎる。
でも、トマトの酸味が絶妙で、意外においしかった。

相方さん、いつもごめんね。感謝してます。

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